ブログ「残り一里の旅」開設に当たって

はじめまして

私は昨年80歳を迎え、予想もしていなかった「80歳の壁」の手ごわさに戸惑いの毎日を伊豆の自然のなかで過ごしています。

振り返れば、私の「旅」は成功も失敗もありましたが、妻や家族そして周りの人々に支えられ「好き勝手なことをやってきた幸せな人生」でした。

小学生低学年の時にはじめて外国、ブラジルを知り行ってみたいという夢を持ちました。その夢は、20歳のときに「東南アジア・インド・ネパール8か月のひとり旅」で実現しました。その時の経験が、私と「同じ時間」を共有し「同じ空気」を吸って生きている人々がいる見知らぬ国を見たいという夢を膨らませました。今から振り返ると、その希望は幸運なことに多くの国々への海外勤務と旅で実現しました。

これまでの人生は、実際に多くの国々を旅し、異国の地に駐在し、多様な文化や出会った人々との交流から学びながら歩んできた旅でもありました。その道中ので得た知識、経験、出会い、そして時に味わった失敗。これまでの旅で背負って来たすべてがリュックサックに詰まっています。

「百里の道を歩む者は九十九里をもって半ばとせよ」という言葉があります。80歳になった私の旅は99里を終えましたが。これから残り「1里」の旅がはじまりました。この最後の道のりをあたふたしながらも自分らしく歩み切るために、今これまでの荷物を一度広げて、丁寧に「旅の荷整理」をはじめることにしました。

今の私は、「確実に来る死」がいつ来るかわからないという不確実性を抱えているために長期的な将来の計画を立てることが出来ません。そこでいろいろ思案してたどり着いたのがブログの活用でした。ブログであれば「今日の一記事」で完成させることができます。もし、明日私のブログがストップしたとしても、そこまで書き残し蓄積されたものこそが私の生きた成果だと信じています。

ブログの運営をする知識も経験もなく、何とかなるだろうと手探りではじめた「80の手習い」は四苦八苦でした。最後は息子の助けを借りてやっと開始にこぎつけることが出来ました。

この場所に綴る私の振り返りが、同じように人生の夕支度をはじめようとされている同世代の皆さまにとって、「ああ、同じだ」と心が温まるようなささやかなおしゃべりの場になれば嬉しいです。そしてまた、これから人生という名の長い旅へと出発し、世界や社会で大いに活躍されようとされている若い皆さまに、私が99里の道中で見つけた知識や経験の中から皆さんのこれからの旅路を照らす灯(ともしび)になれば、これ以上幸せなことはありません。

私の歩みと備えを、少しずつここに書き置きます。どうぞ、いつでも立ち寄って。必要なものを自由に持ち帰ってください。

「終わりの残り1里」を、酒井雄哉大阿闍梨の「一日が一生だと思って生きよ」という教えを胸に、どこまでも気を引き締めて歩き続けたいと心に誓っています。

どうぞよろしくお願いいたします。 

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