山の生活は、美しい緑に囲まれ、新鮮な空気を胸いっぱいに吸うことができます。「ピユシスの人」の私にとっては静かで、都会のような喧噪もなく、静かで何の不満もない最高の環境です。しかし、そんな田舎暮らしにも「楽しくない現実」があります。実は、春になると決まっていやな気分になることが多いのです。桜が咲き誇り気持ちが高揚するのに。なぜなら、あの「招かざる客たち」が活発に動き出すからです。都会の虫と言えば、せいぜい蚊やゴキブリかもしれません。ここでは顔ぶれが全く違います。
一番の強敵!道路一杯に居座るヘビ
私が一番嫌いなのがヘビです。ヘビを怖がらない人が、うらやましいです。春には冬眠から覚めて土から出てきます。最近は少なくなってきたのですが、ただ出てくるだけならまだいいのですが、困るのは、彼らが身体を温めるために、道路一杯に寝そべって動かないことです。しかも、こちらが近づいても全然無視して逃げません。毎回心臓が止まりそうです。
油断大敵!飛び上がるほど痛いムカデの襲撃
次に嫌いなのがムカデです。庭の手入れや農作業中、油断して土を起こしたり、積んである木材を動かしたりしたとき,不意に「ちくり!」と刺されます。また多いケースは、干した手袋を、そのまま履いたときに中にいたムカデに刺されます。この痛みたるや、本当に飛び上がるほどです。昔は、家の中まで侵入してき、夜中に妻が噛まれたことがあります。私の経験でびっくりしたのは、朝目を覚ませ枕の先を見たら、大きなムカデがいたのです。防虫剤を撒いておいたせいか、動きが鈍く刺されませんでした。
最近のことですが、庭作業をしていて刺されました。針で刺されたような痛みでした。その時は、すぐ庭師から貰っていたマムシにかまれたときの特効薬「マムシ酒」を塗ると不思議に痛みが治まりました。マムシ酒は効ききますね。そんなわけでムカデの侵入を防ぐためには、定期的に防虫剤を家の周りに撒くことです。
都会ではまず見られないと思いますが、田舎では春になると、ホームセンターやドラッグストア―、スーパーの店頭に、様々な防虫剤や駆除剤が大量に陳列されます。「虫のシーズン」の到来です。夏が来ると、温度が上がり乾燥してくるのでムカデが活発になります。お店の店頭には、さらに多くの種類の防虫剤などが陳列されます。
都会とは大違い!我が家が毎年買いそろえる「防衛兵器」の数々
そんなわけですから、我が家も毎年のように、大量の対策グッズを買い込みます。玄関と倉庫の2か所に揃えます。都会ならせいぜい蚊対策とゴキブリ対策だけでしょうが、山暮らしはそうはいきません。

御覧の通り、我が家ではムカデ、不快な害虫、アリ、やぶ蚊、マダニ、ヘビ、ゴキブリ対策で目的別に何種類もの予防剤や殺虫剤を購入します。もはや、「防虫」を通り越して、自然を相手にした総力戦です。
外で作業をするときは、蚊取り線香を腰に巻き、マダニややぶ蚊対策をこれでもかと、万全にしてから農作業や庭木の手入れをします。ところが困ったことに、どんなに対策をしても、ブヨがどこからかはいり込み、刺されるのです。一度刺されると一週間ほどかゆみが消えません。本当に悩まされます。
ご近所さんとのあいさつは、「お宅、出ました?」
この時期、近所の方と道で顔を合わせた時の定番の挨拶があります。「こんにちは」の後に続くのは、決まってこの言葉。「お宅ではもうムカデ出ましたか?」「蛇は?」と。「うちは昨日大きいのを仕留めました」とか「うわー、ついに出ましたか」なんて会話が、隣人との日常です。それにしても、毎年春から夏にかけてこれだけ頻繁に、大量の防虫剤や殺虫剤を使いつづけていると、ふと思うことがあります。「虫が死ぬ前に、人間の体がおかしくならないだろうか、、、」「もう年だから、、いつ死んでもいいかなんて」軽口をたたきながら、殺虫剤を撒いています。

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