◆ 専門家でもできないことがある
昨日、近くのドコモショップに行き、妻の携帯を”スマートらくらくフォン”に切り替えた。契約が済み、現在の携帯にあるデーターやアプリを新しい携帯に移行してもらった。ほとんどのデーターの移行は出来たのだが、外国のデーターシステムに登録しているアプリが移行できないらしい。担当の若い社員が悪戦苦闘してもうまくいかない。専門家でも手に負えないことがあるようだ。一番重要なアプリだが、出来ないものは仕方がない。結局諦めた。
◆ 操作はできるが、トラブルは解消できない知識不足のいらだち
今年、81歳になった私は、現役時代にPCを使っていた経験から、パソコンもスマホも一通りのことは操作ができる。インターネットバンキング、インターネット通販などの操作もできる。新しいアプリもインストールして使うことは出来る。しかし、いったんトラブルに巻き込まれるともうお手上げだ。近年で一番苦労したのが、イギリスの入国事前登録制度ETAを登録するときだった。操作手順については詳しく説明されているが、指示を理解して操作をするのに一苦労した。なぜかと言うと、デジタルリテラシーについての基礎知識を学んでこなかった私には、さまざまな用語の意味が分からない。PCやスマホの画面の「後ろ」で動いている操作理論も、技術的な仕組みもさっぱり分かっていないからだ。そんな訳で、一度トラブルが発生したらお手上げになる。そこで、お手上げ状態になった最後の頼みの綱は、東京に住んでいるITの専門家の息子にSOSを発信して、その都度解決してもらっている。
◆ デジタル社会に埋没しそう
若い頃の私は、どちらかと言えば完璧主義だった。何事にも一生懸命に、仕組みから本質を理解して、納得したうえで進めたい性分だった。だからこそ、今のこの状況がたまらない。操作リテラシーがほとんどわからないまま、ただ指示された通りに画面をタップしているだけの自分。特に最近感じるのは、あらゆるシステムが携帯電話に集約されていくことだ。この猛スピードで進むデジタル社会のなかで、私はいつか自分の存在ごと置いていかれ、社会の底に埋没してしまうのではないかという不安感。考えてみれば、私のデジタル関連の知識は、パソコンでいえば古い型番である。さらにウインドウズのバージョンも古いバージョンである。まずこの事実を自覚しないと、時代を追いかけるだけで疲れ果ててしまう。今から勉強する気力も勇気もない。では、最新型でなく最新バージョンを搭載していない私たちが、この恐ろしいスピードのデジタル社会で埋没せずに生きていくには、どうすればいいのだろうか。
最近特に感じることだが、何かをしようとすると携帯にアプリをインストールすることが多い。何もかもが、携帯電話に吸い込まれてしまっている。「携帯が故障したらどうしよう」「失くしたらどうすればいいのか」さらに、「携帯が災害などで使えなくなったらどうするんだろう」など心配事が増してきた。さらに、最近は、「AIが人類を滅ぼす」などという主張が強くなってきた。ますます住みづらい社会になりそうだ。
◆ デジタル「駆け込み寺」は出来ないものか
私は、一つの「理想の仕組み」を夢想している。それは、全国規模のネットワークを持つ、会員制の「デジタル駆け込み寺」のような相談・代行サービスだ。例えば、年会費を1万円ほど払っておけば、いつでも好きな時にパソコンやスマホの悩みを相談できて、行政手続きや海外入国の事前登録といった難しい作業を丸ごと代行してもらえる。そんな場所があれば、どんなに心強いだろう。今でもインターネット上では、個人で対応してくれるサイトがあるようだが個人ではなく、団体になっている方が安心できる。例えば、銀行や郵便局などが、顧客サービスの一環として、そのような組織を立ち上げてはどうだろうか。日常的に利用する場所なので、便利が良いと思うが。実現は無理かもしれないが、何とかならないものか。すでに東京都では、「スマサポ東京プロジェクト」で高齢者向けスマートフォーン相談会が実施されており、成果を上げているようだ。素晴らしい試みだと思うので、是非全国に広めていただきたい。
◆ スケールする恐怖:個人のモヤモヤから「AIによる人類滅亡」の危機へ
AIは、人類を滅ぼすのか?AIが人類を滅ぼすという警鐘は、SFの話ではなく、AI開発の最先端にいるトップ研究者や元社員たちから2026年に入って相次いでならされている。現実的かつ深刻な議論だと言えるらしい。世間での議論のポイントは、「AIが本当にリスクをもたらすのか」から、すでに「そのリスクはどれくらい大きいのか、どうやって防ぐのか」へと移行しているらしい。OpenAIの元AI安全部門担当者や主任科学者らが2026年10月にアメリカメディアに寄稿し、「AIシステムはたった4種類のスキルだけで全人類を殺すことができる」「人類滅亡の可能性は50%である」と強い危機感を表明した。ここまで来ると、個人のデジタル知識がどうだ、こうだというレベルの話ではない。私にはまったく理解できないことだが、どうやら人類が滅亡する危険性があるということは想像できる。なんとも厄介な社会に住んでいるらしい。


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